第9回  「夏の水分補給」

 脳梗塞を発症しやすい季節は夏と冬です。夏の脳梗塞を予防するために最も大切なことは適切な水分補給です。では1日にどの程度の水分摂取が必要でしょうか。体の水分の出入りを理解して上手に水分補給を行ってください。

体から出てゆく水分
1. 不感蒸泄
皮膚からの水分蒸発(汗ではありません)や呼吸によって体から失われる水分です。1日あたり約1,000mlが自然に失われます。
2. 尿・大便
健康に過ごすためには尿および、便中の水分を合わせ約1,500mlが出てゆきます。
3. 発汗
運動などによって大きく変化します。夏場は特に発汗によって水分が失われます。汗を全くかかなくても、1日あたり2,500mlの水分が体から出てゆきます。
体に入る水分
1. 食事
通常の1日3食によって約1,500mlの水分が補給されます。但し、食事の種類によって水分の多いもの、少ないものがあります。食事の際に摂取する味噌汁やスープなども含みます。
2. 飲水
どの位必要でしょう?
体から出てゆく水分は2,500ml以上になりますから、三度の食事をきちんと食べていても、それとは別に1,000ml以上の飲水が必要です。1日に最低でもコップ5杯程度の水分補給を心がけましょう。特に朝起床時は、睡眠を取っている間、全く水分補給がされていません。最も体から水分が失われている状態です。
起床時にコップ2杯程度の飲水がお勧めです。消化管を動かす作用もありますから便通にもいい影響が期待されます。
また、寝る前のコップ1杯程度の飲水が就寝時の脱水を防いでくれます。水分摂取をお勧めすると、「トイレが近くなる」という問題があって悩みますが、脱水によってもたらされる脳梗塞や腎不全を防ぐためには十分な水分補給が必要であることを是非、理解していただきたいと考えます。
補足
水分制限をしなくてはならない病気もあります。かかりつけの医師等とよく相談してください。
多量の汗をかいた時は水分と共に塩分の摂取も重要です。スポーツドリンクなどを利用しましょう。



            

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回
第6回 第7回 第8回 第9回 第10回
 
Copyright (C) 2005 ELDER SERVICE Corporation. All Rights Reserved