暑くなる季節を迎えました。日ごろからの水分補給がとても重要です。
脳梗塞は、脳の血管が詰まって血液が流れなくなる病気で、冬の寒い時期に起こりやすいことは良く知られています。しかし、1年を通してみると脳梗塞発症のピークは二つあります。脳梗塞発症が最も多いのは冬ですが、もう一つのピークに夏があります。この夏の脳梗塞発症に大きく関わっているのが水分の摂取です。暑い季節は、体温調整のために発汗が多くなります。また、呼吸によって失われる水分も多くなります。そうなると、血液中の水分が失われ、結果として血液の粘調度が上がります。血液の粘調度が上がるということは、「血液が粘々(ドロドロ)して流れにくくなる」ということです。このため、血管が詰まりやすくなる、即ち脳梗塞が発症しやすくなるわけです。夏の脳梗塞を予防するためには、十分は水分の摂取が欠かせないことが理解できます。ところで、どのように水分を摂取すればよいでしょうか。良くない例をまとめてみました。
・水を飲むと汗が多くなる。
・トイレが近くなるので控えている。
・のどが渇いたら飲むようにしている。
・口にするのは冷たい水や、清涼飲料水が多い。
1日に最低必要な水分量は約1,500mlです。この内、約500mlは食事によって補われています。従って、飲み物として1,000mlは摂取する必要があります。この量は、大き目のコップで5杯程度にあたります。「のどが渇いたら飲む」というように自分の感覚を目安に水分摂取した場合、十分に水分を摂取できない落とし穴があるので注意が必要です。特に高齢者は体内の水分を失ってもあまりのどが渇いたと感じません。
また、冷たい水や清涼飲料水などは、のどへの刺激(冷たさ・炭酸など)によって、十分な水分補給ができていなくてものどの渇きを抑えてしまいます。夏を過ごす際には、のどが渇いていなくても、こまめに水分を補給して下さい。
また、暑い屋外の活動などで、多量の汗をかいたときには、水分にくわえて少量の塩分補給が必要です。市販されているイオン飲料などには少量の塩分が含まれており、このような場合にとても有効です。 |
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